Op 47. Quatrième Sonate pour Piano seul
ピアノ・ソナタ第4番
作曲年月:2004.8-12 編成:Pno 演奏時間:25'00"
作曲年月:2004.8-12 編成:Pno 演奏時間:25'00"
第1楽章:Moderato - Allegro
第2楽章:Adagio molto
第3楽章:Allegro non troppo
初演:2005.9東京・西澤健一(Pno)
第2楽章:Adagio molto
第3楽章:Allegro non troppo
初演:2005.9東京・西澤健一(Pno)
演奏: 西澤健一(Pno)
2005.9 さいたま市プラザウエスト・さくらホール
2005.9 さいたま市プラザウエスト・さくらホール
「ピアノ三重奏曲第三番(作品30)」以降、特に、私は作風を、現代音楽の常識内で素直に感性を発露
させていくような種類の音楽から、対位法やフーガなどの古典的な技法を用いた整然とした音楽へと意
図的に変化させた。先ほど引用したラヴェルの言葉の続きはこうである。つまり、「…あなたに真の才
能があれば、そのなかでおのずと自分の言葉が語られるものです。」
ここで自分の変遷について詳細に語るのはあまりにも長くなるので割愛する。ただここでは、作品 に思惟を張り巡らして耳自身の思考を連動させるためには、誰の耳にも明らかで、安定し確立した形式 と音響とがどうしても必要であったという私の結論を言うに留め、あとは黙ってこの作品を提供するこ とにしよう。
この作品は本公演のために書き下ろしたものある。予想通り、というより意図的になのだが、まさ しく私はこの作品で我欲のみを追及している。第一楽章は僅かばかりの主題によって構築された、簡潔 ではあるが、わざとらしく誇大妄想を地で行くフーガ。第二楽章のような減七の和音の連続は却って現 代における禁則として響く。第三楽章のロンドでは、ようやく懐かしいアルベルティ・バスが解禁され るが、典型的な伴奏音型の甲斐虚しく音楽はふらふらと目的もなくさまよった挙句、何事もなかったか のように唐突にお開きとなる。…この作品の最後で聴こえるものは、予定調和的な調性音楽であろう か、それとも私の才能の無さであろうか。私は手薬煉を引いて答えを待ち受けたいと思う。(2005/09 西澤健一ピアノ作品展)
ここで自分の変遷について詳細に語るのはあまりにも長くなるので割愛する。ただここでは、作品 に思惟を張り巡らして耳自身の思考を連動させるためには、誰の耳にも明らかで、安定し確立した形式 と音響とがどうしても必要であったという私の結論を言うに留め、あとは黙ってこの作品を提供するこ とにしよう。
この作品は本公演のために書き下ろしたものある。予想通り、というより意図的になのだが、まさ しく私はこの作品で我欲のみを追及している。第一楽章は僅かばかりの主題によって構築された、簡潔 ではあるが、わざとらしく誇大妄想を地で行くフーガ。第二楽章のような減七の和音の連続は却って現 代における禁則として響く。第三楽章のロンドでは、ようやく懐かしいアルベルティ・バスが解禁され るが、典型的な伴奏音型の甲斐虚しく音楽はふらふらと目的もなくさまよった挙句、何事もなかったか のように唐突にお開きとなる。…この作品の最後で聴こえるものは、予定調和的な調性音楽であろう か、それとも私の才能の無さであろうか。私は手薬煉を引いて答えを待ち受けたいと思う。(2005/09 西澤健一ピアノ作品展)
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